小説あとがき

【薄桜の国】書き終えて

皆さん、こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

一雨ごとに寒さが増しますね。お風邪など召さずにお元気にお過ごしでしょうか。

明暁に向かいて その48番外編最終話「薄桜の国」をアップしました。

シリーズの最終エピソードです。

前回の続き、舞台は雪村の郷です。鬼の一族が集結し、五十五夜の儀式が執り行われます。

以下、あとがきになります。

明治のシリーズは、新しい世の中で逞しく生きる斎藤さんと千鶴ちゃん夫婦を描きたくて、「斗南にて」の続編シリーズとして書き始めました。

最初は一話完結で、寄せ集めると明治期の物語になるようにと思って、独立したエピソードを書いていました。ゲームのED後の話で、ほぼねつ造ストーリーです。オリジナルキャラクターも登場させていて、エピソードによっては主役の斎千や総司君より前面に出ている事も多々ありました。斎千の子供設定も読まれる方によっては抵抗があったかと思います。 もはや、薄桜鬼でもない物語に長い間お付き合い頂いて、本当にありがとうございました。

薄桜鬼は、主要キャラに死の匂いが付きまとう、それがゆえに美しい物語です。羅刹になってしまう新選組隊士と幹部たち。それ以外でも幕末の動乱期で、日常的に斬り合う命の保証のない世界。明治期の斎藤さんには、新しい時代でも侍らしく生きていくだろうという解釈の元、西南戦争と戦後までを描こうと思っていました。 戦役から無事に斎藤さんが戻って一件落着。ここで終えるつもりでしたが、斎千を取り囲む人々の物語が放置されているのが我慢できなくて。オリキャラを登場させながら、戦後3年間の物語を綴りました。

生きているネタは、自分では最初抵抗を感じながら後付けで物語をつけていたので、なかなか齟齬のないように組み立てるのが困難でした。「新選組のみんなが死なない話が読みたい」という声をもとに頑張って書いた「再会、希望の灯」を思い出します。どうしても総司くんと近藤さんを生きている事にはできなかったです。御免なさい。

今、書きたいと思っていたところまで、書き終えてほっとしています。今日はいい夫婦の日だったので、いい記念になります。

もう書かないかもしれないと思いつつ。頭の中には、物語の続きがあります。斎藤さんと千鶴ちゃんの長男は、大きくなって、美しく育った土方さんの娘と結婚します。(時期はこの最終話の12年後ぐらい、長男は士官学校に進んで軍人さんになります)豊誠くんは、鬼の主として国を軍人としても守ります。日清戦争開戦時二十歳。婚約したまま戦地にでて無事に帰還。美禰子ちゃんが、十五歳なので、戦後に祝言を挙げます。士官学校の同期に黒江安彦警部の長男(この長男とは中学校からずっと仲良し設定)がいて厚い友情を築きます。 ちなみに黒江家の子孫は、第二次世界大戦で海軍航空隊のエースパイロットになります。実在の人物です

斎藤さんは、警視庁を務めあげて、警部にまで昇進します。48歳で退職。その二年後に息子を戦地へ送ります。学校の門衛をしながら学校の生徒に剣術を指南し余生を過ごします。下の息子も士官学校に進み、立派な軍人になります。 斎千夫妻の三番目の子供は女の子で、長男の元服式の翌年に生まれます。斎藤さんは娘を溺愛して育てます。部下たちも、それぞれ子宝に恵まれて、土方家とも親戚同士のような付き合いを続けます。天野も津島君も出世して、天野は第五署の署長。津島は品川署の署長になります。頭の妄想はこんな風に止まらないです。ここで、書いておくだけに留めておきます。

本当に長い間、読み続けてくださって有難うございました。読んで下さった方には感謝の気持ちで一杯です。

これから、戊辰シリーズの後半、大股開きシリーズも後半書き進めて行きます。またお付き合い頂ければ幸甚です。